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2016年1月27日号 Vol.11

特集 Saint Laurentという理由<後編> #03 小室さんとサンローラン

2016年02月25日 09:21 by monthly_tecci

小室さんとイヴ・サンローランが、1998年サッカーワールドカップ・フランス大会を通して、同時期にパリで大規模なイベントを開催していたことは先月号で述べました。

小室さんとフランスのキーボーディスト、ジャン・ミシェル・ジャールがコラボレートした『TOGETHER NOW』は、1998年サッカーワールドカップ・フランス大会の公式テーマソングとなり、さらに両氏は1998年7月14日にパリ祭のメインイベントとして、パリのエッフェル塔前のシャン・デ・マルス公園でコンサートイベント「RENDEZ-VOUS '98 ELECTRONIC NIGHT」を開催。100万人もの観客を集めました。この時代(18年前!)においてすでにインターネットのストリーミング放送がされるという先駆性でした。

『TOGETHER NOW』

そしてそのコンサートの2日前の7月12日、イヴ・サンローランもパリで壮大なイベントを開催していました。
パリ郊外のスタッド・ドゥ・スタジアム、ワールドカップ決勝戦(フランス対ブラジル)前のセレモニーとして行われたそのファッションショーを見守ったのは8万人もの大観衆。その模様はテレビカメラを通じて世界170カ国に放送されました。
フィールドを囲んだ100人の勇ましい男たちが力強くドラムを叩き始め、そのドラムの音に次第にラヴェル作曲「ボレロ」の音楽が重なります。そして華やかなイヴ・サンローランのドレスを身にまとい、世界中から集まった総勢300人もの女性モデルがフィールドに現れ、一斉にウォーキングを披露したのです。やがてモデルがフィールド中央に集結して大きな「YSL」のロゴを描き出すと、ショーはクライマックスを迎えます。それはモードの創造者として40年もの長きにわたりファッション界の頂点に君臨し続けたイヴ・サンローランの集大成ともいうべきショーでした。


先月号からイヴ・サンローランの生い立ち、そして功績を巡ってきましたが、小室さんとイヴ・サンローランには共通点が多くあるように思います。勝手ながらてっち衣装部の独断と偏見で考察を述べさせていただくと…

・天才である
・クリエイティブである
・自分の美学がある
・芸術家である
・詩人である
・ハンサム!
・メガネがお似合い!
・スーツがお似合い!
・笑顔がcharming
・人をひきつける魅力がある
・犬がお好き
・ユーモアのセンスに長けている
・(実は?)イラストがうまい・・・etc

イヴ・サンローランは女性に格好いいスモーキングを着せ、パンツスタイルを確立させ、社会進出がまだまだ困難であった時代の女性たちにファッションを通して自信と強さと自由を持たせたデザイナーでした。
一方、小室さんの音楽、そしてとりわけその歌詞は、1990年代「前向きソング」全盛のヒットチャートに対し、「前向きも大事だけど頑張りすぎず、でも個性を持っていこうね」と、等身大のリアリティを持たせたストーリーや口語調で大きな一石を投じました。長きにわたり女性たちを勇気づけ、励まし続けたからこそ後世に残るビッグヒットとなり、今現在も古びることなく折々思い出す名曲となっているのではないでしょうか。

尊敬すべき二人の共通点。それは誰にでも辿ることができないようなドラマティックな人生と、どんな逆境をも乗り越え、光り輝くような名作・名品を創造し生み出すことのできる真の心の強さ、しなやかさだと思います。

ブランドというよりは、誰がデザインしているのかというクリエイター目線でファッションを選ぶ、と言われる小室さん。
ブランド・サンローランとの接点は長く、トム・フォード時代(2001年~2004年)のパリ・コレクションに招待されたことがあるそうです。ギャラリーのエントランスに飾られた黒く塗られた大木のモチーフが大変印象的だったとか。
そしてこの1月のパリでの開催がキャンセルになった2016年秋冬メンズコレクションのショーにも、ロンドンでのレコーディングを兼ねて観に行かれる予定だったようで、「少し残念」とのことでした。

また、2015年12月5日にサンローランの世界最大の旗艦店が表参道にオープンして大変な話題となりましたが(エディ・スリマン自らがストアコンセプトやデザインを手掛けています)、なんと!小室さんはオープン前日の夜に貸切の店内でひとりでお買い物をされたそうです!オープン前日の最後のお客様が小室さんだったという、なんともVIPなお話。
また、同じく12月の「ポタフェス LIVE」などで着用されていたシンプルなシルバーのブレスは、お店からのバースディ・プレゼントだったとのこと。素敵なエピソードですね。


さて、今回も小室さんより貴重な写真をいただいています。(全て小室さん私物のサンローラン)


1. ICONIC LE SMOKING JACKET WITH SATIN LAPEL ¥319,140
スモーキングジャケットは先月号でも取り上げたように、サンローランを象徴するアイコニックアイテム。手縫いしたように見えるピックステッチなので、ラペルに立体感が増した高級デザインとなっていますね。


 
2. CASUAL BLOUSON ¥87,480
袖の部分で切り替えがあるブルゾン。カジュアルにもモードにもいけそうです。ちょっとしたお出かけに"はおりちゃん”としてもよさそう。


 
3. EIGHTIES PIN SET & "JE T'AI VU TU M'AS PLU" PIN ¥70,200 & ¥27,000
今月号の特集#02の コラム的なお話 に登場するピンです。一見最初からピンズがついているかのように思いますが、これは別売りなのです。しかも小室さんご自身でつけられたようですよ。ピンズの組み合わせといい、オシャレさんだからできることですね。So cute!!



4.GRUNGE CREWNECK SWEATER IN BLACK SHETLAND WOOL AND CASHMEREFLANNEL SHIRT ¥91,800 & ¥103,140
セーターはJ-WAVE「GROOVE LINE Z」出演時とピアノコンサート「#TKpianobiography」での新幹線移動中に着用。ウエスタンタイプのネルシャツは、ピアノで『DEPARTURES』を演奏された時に着用されていました。




5. Tortoiseshell Sunglass ¥51,512
べっ甲のサングラスは意外とお見かけしたことがなかったかもしれません。この1月のロンドン滞在に持って行かれています。

そして、そのロンドンでレコーディング真っ只中の小室さん。真冬ならではのニットキャップがとてもかわいらしくてお似合いですね!
LONDONコーディネートその① ご本人Instagramはこちら


Knit Cap: Multicolor Pompom Wool Blend Jacquard Beanie Hat
Sunglasses:Tortoiseshell Sunglasses ※上記に記載のものと同じです
Sweater:Classic V Neck Sweater 
Sneaker:SIGNATURE COURT CLASSIC SL/01H HIGH TOP SNEAKER IN BLACK LEATHER
(すべてSaint Laurent)
Bag:START PM(Louis Vuitton)
Watch:シンプルトゥール ヴォー・バレニア(フォーヴ)レザーストラップ(Apple Watch Hermès)

LONDONコーディネートその② 
ご本人Instagramはこちら Twitterはこちら

T-Shirt:SPECIAL PROJECT "BABY" SHORT SLEEVE T-SHIRT IN BLACK AND MULTICOLOR PRINTED COTTON
Knit Cap:CLASSIC SKI HAT IN BLACK AND HEATHER GREY GEOMETRIC JACQUARD
Shirt:Dégradé Plaid Shirt
(すべてSaint Laurent)
Jacket:RABBIT FUR LINING LEATHER BOMBER JACKET(Alexander McQueen)

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